ハリアー PHEVのリセール最新相場！高残価を維持する売却のコツ

ハリアーの最上位モデルとして君臨するPHEV（プラグインハイブリッド）モデルについて、現在の市場価値がどのように推移しているのか詳しく見ていきましょう。

一般的なハリアーのイメージだけで売却時期を決めると、意外なところで損をしてしまう可能性もあります。ここでは、1年落ちから5年落ちまでの具体的な残価率の推移や、他のパワートレインとの比較、さらには中古車市場の需給バランスが生み出す特殊な価格変動について、私が調べた最新の状況をじっくり共有しますね。

ハリアーPHEVのリセールバリュー最新動向を調査

1年落ちから5年落ちまでのハリアーPHEV残価率

ハリアーPHEV（AXUP85型）は、新車価格が約620万円からという高額設定であるため、そのリセールバリューはパーセンテージだけでなく「金額の落ち幅」で考えるのが現実的かなと思います。

2025年現在の市場データを見ると、1年落ちの時点では驚異的な強さを発揮しています。登録から1年未満で走行距離が少ない個体であれば、残価率は約85%から92%という高い水準を維持していますね。これはハリアーというブランド自体が中古車市場で非常に高い信頼を得ていることの証明と言えるでしょう。

しかし、3年落ち、5年落ちとなってくると、PHEV特有の動きが顕著になります。3年経過時の残価率は約65%から75%程度まで落ち着きます。これは、後ほど詳しく触れる補助金の返還義務期間が関わってくるほか、後継モデルや他社の新型PHEVの登場によって「最新感」が薄れることが影響しています。

さらに5年落ちの予測値としては約50%から60%程度を見込んでおくのが安全です。

残価率を左右する走行距離とコンディション

PHEVはバッテリーの状態が査定に大きく響くと思われがちですが、現状の国内査定基準では、まだガソリン車と同様に「年式」と「走行距離」が重視される傾向にあります。

特に年間走行距離が1万kmを超えてくると、高額車両ゆえの値落ち幅も大きくなるため、資産価値を重視するなら過走行には注意したいところですね。また、内装の質感が高いハリアーだからこそ、シートの擦れや内張りの傷は査定士に厳しくチェックされます。丁寧に乗ることが、結果として数万円、数十万円の査定アップに直結しますよ。

ハリアーPHEVの年数別・残価率の目安まとめ

• 1年落ち：新車に近い価値をキープ（85〜92%）
• 3年落ち：補助金返還のタイミングと重なり価格が変動（65〜75%）
• 5年落ち：ハリアーブランドの強さで5割以上を死守（50〜60%）

ガソリン車やハイブリッド車とのリセール順位の比較

ハリアーには2.0Lガソリン車、2.5Lハイブリッド（HEV）、そして306馬力を誇るPHEVの3つのパワートレインがありますが、実は「リセール率（%）」という観点で見ると、PHEVが最も不利になるという意外な事実があります。リセールの強さ順に並べると、1位がガソリン車、2位がハイブリッド車、そして3位がPHEVというのが今の市場のリアルですね。なぜ高機能なPHEVが3位なのか、そこには中古車輸出という大きな壁が存在します。

ガソリン車のハリアーは、マレーシアなどの東南アジア諸国で絶大な人気を誇り、5年経過しても新車価格に近い価格で輸出されるケースが多々あります。

ハイブリッド車もバングラデシュなどの輸出需要に支えられています。一方、PHEVはどうかというと、輸出先のインフラが整っていない、あるいはバッテリー輸送のコストや規制が厳しいといった理由で、基本的には「国内需要」だけで価格が決まってしまいます。国内のユーザー層は新車価格が高いPHEVを中古で買う際、非常にシビアな価格比較を行うため、どうしても値落ち率が大きくなってしまうんです。

新車価格の差をリセールで取り戻せるか？

ガソリン車とPHEVの新車価格差は約200万円以上あります。売却時の価格もPHEVの方が高いのは間違いありませんが、値落ちした「額」で見るとPHEVの方が圧倒的に大きくなります。

つまり、リセール重視で選ぶならガソリン車が圧倒的に合理的ですが、PHEVを選ぶなら「所有中の満足感」や「燃料代の安さ」をどれだけ価値として上乗せできるかが重要かなと思います。もし、リセールバリューだけでなく維持費も含めたトータルコストが気になるなら、PHEV補助金2026年は85万円！ いつ買うのがお得か徹底解説という記事も参考にしてみてください。補助金の額によって、実質的な購入価格が大きく変わってきますよ。

パワートレイン	リセール順位	主な購入層・需要	リセールの安定性
ガソリン車	1位（最強）	海外輸出（マレーシア・中東等）	非常に高い（輸出需要が価格を底上げ）
ハイブリッド(HEV)	2位（安定）	国内・海外輸出（アジア圏）	高い（国内の燃費志向ユーザーに人気）
PHEV	3位（普通）	国内需要（富裕層・ガジェット好き）	中程度（補助金や国内中古相場に依存）

ハリアーPHEVの納期遅延とプレミア価格の発生状況

ハリアーPHEVの相場を語る上で外せないのが、慢性的な「納期」の問題です。昨今の半導体不足や部品供給の不安定さから、PHEVモデルは特に生産台数が絞られる傾向にありました。新車を注文しても半年から1年以上待つのが当たり前という状況になると、中古車市場では面白い現象が起こります。いわゆる「即納プレミアム」による価格の高騰ですね。新車価格が620万円の車が、走行数百kmの中古車として650万円で店頭に並ぶ、なんてことが現実に起こっていました。

2025年現在は、トヨタの生産能力も回復の兆しを見せており、以前ほどの極端なプレミア価格は落ち着きつつあります。しかし、それでも納期が数ヶ月かかる状況に変わりはなく、この「待ち時間」が中古車相場を下支えしている面は否めません。

もし今、お乗りのハリアーPHEVを売ろうと考えているなら、現在の新車納期がどのくらいかを確認してみてください。納期が延びている時期であれば、買取相場も強含みになります。逆に「今ならすぐ買えます」という状況になると、中古車相場は一気に適正価格まで下落しますよ。

今後の納期動向と売却チャンス

ハリアーは人気車種ゆえに、ちょっとした仕様変更や年次改良が入るたびに受注停止と再開を繰り返します。受注停止期間に入ると、中古車の価値は一時的に跳ね上がることが多いので、そこが絶好の売却チャンスになりますね。

最新の納期情報については、公式サイトだけでなく、実際にディーラーに足を運んで担当営業さんに「今注文したらいつ頃になる？」と聞いてみるのが一番確実な方法です。中古車査定に出す前に、新車の供給状況を把握しておくことが、賢いリセール対策の第一歩と言えますね。

輸出制限により国内需要が中心となるリセール面の欠点

ハリアーPHEVの資産価値を考える上で、避けて通れないのが「輸出の壁」という欠点です。日本のSUVがなぜこれほど高いリセールを誇るのか、その理由は「日本で5万km走った車でも、海外では新車に近い感覚で喜んで買われるから」です。しかし、PHEVはこの最強の輸出スキームから外れてしまうことが多いんです。これには技術的、および経済的な3つの大きな理由があります。

1つ目は「インフラの未整備」です。ハリアーを好んで買う国々の多くは、まだ充電スタンドの整備が遅れています。充電できないPHEVはただの重いハイブリッド車に過ぎず、海外のバイヤーからは敬遠されがちです。2つ目は「バッテリーの劣化懸念」。

酷暑地域への輸出が多い日本車にとって、リチウムイオンバッテリーの高温耐性は未知数な部分があり、中古車としての信頼性が確立されていません。そして3つ目が「輸送コスト」です。大容量バッテリーを積んだ車両は火災リスク管理のため海上輸送費が高くなることがあり、これが中古車価格を圧迫します。

国内市場依存のリスクとは？

輸出需要がないということは、日本のオークション会場での落札価格が、そのまま「日本人がいくらで買うか」という価格に直結することを意味します。景気が悪くなったり、さらに高性能な他社の新型SUV（例えばレクサスRXのPHEVなど）の人気が高まったりすると、ハリアーPHEVの中古相場は一気に崩れるリスクを孕んでいます。

ガソリン車のように「日本で売れなきゃ海外へ」という逃げ道がない点は、PHEVの明確な欠点として認識しておくべきですね。リセールを最優先するなら、やはりガソリン車やハイブリッド車の方が「大外れ」がない選択肢と言えるかもしれません。

PHEVモデル特有のリセールリスク

• 海外輸出ルートが細いため、国内の景気やトレンドに相場が左右されやすい
• バッテリーの技術革新が早いため、数年で「旧世代」のスペックになりやすい
• 中古車として再販する際、バッテリーの状態を証明するのが難しく、査定が慎重になりがち

RAV4のPHVとのリセール比較から見える資産価値

同じトヨタのプラグインハイブリッドとして、ハリアーPHEVと比較されるのがRAV4 PHV（現在はPHEVに名称統一）です。中身のシステムはほぼ共通ですが、リセールバリューの特性はかなり違います。実は、リセール率だけで見ればRAV4の方が安定感があるというデータも出ているんです。その理由は、両車の「キャラクター」の違いにあります。

ハリアーは都会派のラグジュアリーSUVであり、中古車を欲しがる層も「高級感」や「新車のような美しさ」を求めます。そのため、少しでも傷があったり、古さを感じさせるマイナーチェンジ前のモデルだったりすると、価格がガクンと落ちる傾向があります。

一方、RAV4はタフなアウトドアSUV。多少の傷や走行距離があっても「それが味」として許容される文化があり、中古市場での需要が非常に底堅いんです。また、RAV4は世界的な人気車種であり、PHEVモデルであっても一部の国ではハリアーより高い認知度を誇っています。

どちらを選ぶのが資産として正解か

もちろん、ハリアーにはハリアーにしか出せない気品とステータスがあります。しかし、資産価値というドライな視点で比較するなら、RAV4 PHVの方が「値落ちに対する耐性」は強いと言えるでしょう。

ハリアーPHEVを選ぶなら、その高級感を維持するために徹底した外装メンテナンスを行い、できるだけ「高年式・低走行」の状態で売却する戦略が必須です。もし、どちらのPHEVにするか迷っているなら、トヨタ プリウスPHEV Gグレードの補助金は？ 実質価格や納期、HEVとの違いという記事でPHEVモデル全体の特性をチェックしてみるのも面白いかもしれませんね。

ハリアーのPHEVのリセール額を左右する重要ポイント

ハリアーPHEVのリセール相場が分かったところで、次は「具体的にどうすれば高く売れるのか」という実践的なポイントに移りましょう。このモデルを売る際に絶対に無視できないのが、国からの補助金の扱いです。これを知らずに売ってしまうと、手元に残るはずのお金が数十万円単位で消えてしまうこともあります。また、ハリアー特有の人気仕様についても深掘りしていきますね。

ハリアーPHEVの補助金返還義務と保有期間のルール

ハリアーPHEVを購入する際、多くの人が活用しているのが国（次世代自動車振興センター）から交付される「CEV補助金」です。この補助金、実は「もらいっぱなし」というわけにはいきません。補助金を受給した車両には、原則として4年間（一部3年）の保有義務が課せられています。もしこの期間内に車両を売却したり廃車にしたりする場合、受給した補助金の一部、あるいは全額を国に返還しなければならないという、非常に厳しいルールがあるんです。

例えば、55万円の補助金を受けて1年で売却する場合、未経過期間分を日割り計算して返還することになります。これは、せっかく高く車が売れたとしても、売却代金の中から多額の返済が発生することを意味します。さらに、返還手続きを忘れたり無視したりすると、最悪の場合、加算金が請求されるリスクもあります。売却を検討する際は、まず自分の車が「いつ登録されたのか」「補助金交付の条件は何年だったのか」を必ず確認してください。

補助金返還の詳細と注意点

このルールは個人だけでなく法人も同様です。また、事故などで廃車にする場合も原則として返還が必要になる（やむを得ない事情として減免されるケースもありますが）という、なかなかシビアな制度です。詳しい計算方法や手続きについては、公式な窓口で確認するのが一番安心ですね。（出典：一般社団法人次世代自動車振興センター「CEVの補助金交付」）

補助金受給者が売却前に確認すべきこと

• 補助金確定通知書に記載された「処分制限期間」の日付をチェック
• 売却を依頼する買取店に「補助金受給車であること」を事前に伝える
• 返還額を含めた「実質的な手残り金額」をシミュレーションする

2026年の改良やモデルチェンジが査定に及ぼす影響

ハリアーPHEVの価値を守るために、もう一つ注視しなければならないのが、トヨタのモデルサイクルです。巷では「ハリアーの2026年の改良」に関する噂が絶えません。通常、ハリアーのような人気車種は4〜5年で大規模なマイナーチェンジ、あるいはフルモデルチェンジを行います。現行の80系が登場したのが2020年ですから、2026年というのは大きな節目になる可能性が極めて高いです。

もし2026年に新型が登場したり、内装が大幅に刷新される年次改良が行われたりすると、それまでのモデルは一気に「旧型」となり、中古車相場は下落の波に飲み込まれます。

特にPHEVは、バッテリー密度や充電速度、EV走行距離といったスペック面での進化が早いため、新型のスペックが旧型を大きく上回った場合の下落幅は、ガソリン車よりも大きくなりがちです。リセールを最大化したいなら、こうした「新型が出る前」のタイミングを逃さず、まだ現行モデルとして最も価値が高い時期に手放すのが定石ですね。

情報収集のコツ

2026年の改良などのリーク情報は、ディーラーの内部資料や自動車情報誌（ベストカーやニューモデルマガジンXなど）で数ヶ月前から出回り始めます。「そろそろかな？」と思ったら、早めに愛車の相場を調べておくことをおすすめします。一度相場が崩れ始めると止まりませんので、早めの決断が功を奏しますよ。

人気のボディカラーや純正オプションによる査定評価

中古車市場には「ハリアーならこれを付けていれば間違いない」という鉄板の法則があります。PHEVは単一グレード（Zグレード）なので装備の差別化が難しい分、カラーと後付けできないメーカーオプションの有無が査定額を数万〜数十万円単位で左右します。

ずボディカラーですが、これはもう「プラチナホワイトパールマイカ」か「プレシャスブラックパール」の二択と言っても過言ではありません。この2色であれば、再販時に買い手がつきやすいため、査定額も最高ランクになります。逆に、個性的なカラーは数万〜十数万円のマイナス査定になることも珍しくありません。

次にオプションですが、最重要なのが「調光パノラマルーフ」です。スイッチ一つでガラスが曇りガラス状に変わるこの装備は、ハリアーを象徴する人気アイテム。新車時のオプション価格以上のプラス査定がつくこともあるほど、中古車バイヤーが欲しがる装備です。また、後から付けられるものとしては「モデリスタのエアロパーツ」も非常に強いですね。フルエアロに20インチホイールがセットされた個体は、ノーマル車とは明らかに違う高値で取引されています。

査定で評価されるポイントまとめ

査定の際は、これらの装備をしっかりアピールしましょう。特にPHEV専用装備である、グリルのメッシュパターンや専用19インチアルミホイールの状態が良いこともプラス要素です。もし純正パーツを外して社外品に変えている場合は、必ず純正パーツを保管しておき、売却時に一緒に渡せるようにしておくのが高く売るコツですね。

査定額を底上げする「ハリアー三種の神器」

• 白・黒のパール系カラー：市場人気が圧倒的。
• 調光パノラマルーフ：ハリアーオーナー憧れの装備。
• モデリスタエアロ：見た目の迫力が増し、即売れする要素に。

補助金の返還を回避して手元に残る利益を増やす方法

「ハリアーPHEVを高く売りたいけど、補助金の返還はしたくない」というのは、全オーナーの本音ですよね。これを実現する最も確実な方法は、やはり「保有義務期間を1日でも過ぎてから売る」ことに尽きます。しかし、漫然と期間が過ぎるのを待っているだけではいけません。車の価値は毎日少しずつ下がっていくからです。ここで重要なのは、義務期間終了の瞬間を「狙い澄まして」売却活動を開始することです。

例えば、保有義務が4月で終わるなら、2月頃から複数の買取店にコンタクトを取り、「4月に引き渡しならいくらになるか」という予約査定を打診します。このとき、1社だけでなく必ず複数を競わせてください。

ハリアーPHEVは希少なモデルなので、在庫として欲しがっている店は必ずあります。店側も「あと2ヶ月待てば補助金返還を気にせず買い取れる」と分かれば、強気な価格を提示しやすくなります。この戦略を使えば、補助金の返済で利益を削られることなく、最もフレッシュな状態で愛車を現金化できるはずです。

乗り換え時期の最適化

もし次もトヨタ車に乗り換える予定なら、ディーラーの下取りではなく、まずは専門の買取店で今の相場を把握しておくのが定石です。その上で、ディーラー側に「買取店ではこれくらいの価格が出ている」と交渉材料に使うのが賢いやり方ですね。リセールを意識した乗り換え術については、日頃から市場の動きをチェックしている私のような車好きのブログを時々覗いてもらえると、新しい発見があるかもしれません。

高額売却を狙うハリアーのPHEVのリセール術まとめ

いかがでしたでしょうか。ハリアーPHEVのリセールバリューは、確かにガソリン車のような「爆発的な輸出の強さ」はありません。

しかし、ハリアーという不動のブランド力に加え、PHEVならではの希少性、そして圧倒的な商品力の高さが、日本国内の中古車相場をハイレベルで支えています。

新車価格が高い分、値落ちしたときのショックも大きいですが、売却のタイミングや装備のポイントをしっかり押さえておけば、資産価値を最小限に抑えつつ、最高のカーライフを楽しむことができる一台だと言えます。

最後に、この記事で紹介した内容を振り返って、ハリアーPHEVの売却で成功するための重要ポイントをおさらいしておきましょう。

ハリアーPHEVのリセール攻略の要点

• 補助金の保有義務期間（4年）を必ず確認し、返還を避けるタイミングで売る
• 国内需要に特化したリセール特性を理解し、コンディション維持に努める
• 2026年の改良情報をいち早くキャッチし、相場下落の前に動く
• 白・黒パール、パノラマルーフ、モデリスタといった「鉄板仕様」で勝負する

なお、中古車相場は生き物です。ここで紹介した数値はあくまで一般的な目安であり、実際の価格は日々変動しています。最新の正確な相場を知りたい方は、トヨタの公式サイトで納期状況を確認したり、プロの査定士に相談したりすることをおすすめします。

最終的な売却の判断は、ご自身でしっかり納得された上で行ってくださいね。あなたのハリアーPHEVが、納得のいく最高の価格で評価されることを心から応援しています！