CX-80は売れない?実際の販売データから見る実態と真相

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CX-80が売れない要因と高価格帯の消費者心理

マツダの新型フラッグシップSUVのCX-80は、販売開始直後から注目を集めています。しかし、販売台数や評価に対する疑問の声も見られます。果たして本当に売れていないのか、またその背景にはどのような要因があるのでしょうか。

本記事では、CX-80の販売台数や市場動向、そしてユーザーが気になるポイントを徹底的に解説します。購入を検討している方にも役立つ情報をお届けします。

  • CX-80がアウディのようなプレミアムSUVと競合し得る理由
  • CX-80のインテリア質感が高級車並みである点
  • CX-80の価格帯が高級SUV市場をターゲットにしている点
  • CX-80の装備や安全性能が高級車基準に近いこと

CX-80は本当に売れない?市場動向を徹底検証

CX-80 売れない理由と課題を考察する
MAZDA

CX-80の販売状況は順調に増えている

  • 販売目標 1400台
  • 2024年10月 1856台
  • 2024年11月 2232台

マツダのフラッグシップSUVであるCX-80の販売状況は、発表当初の不安を払拭する形で順調に推移しています。特に、発売後の初月である10月の販売台数は目標を上回り、ユーザーからの高評価が寄せられています。

その理由として、まず価格帯のバランスが挙げられます。「XD」などの基本グレードでは400万円以下に抑えられた設定があり、コストパフォーマンスの高さが評価されています。また、中間グレード「XD L Package」でも現実的な価格であり、多くの購入者層を取り込んでいる点が大きな要因です。

さらに、商品としての完成度が高いことも右肩上がりの販売を支えています。3列シートSUVとしての利便性や、ディーゼルハイブリッドやプラグインハイブリッドなど選択肢の多様さが、幅広いニーズに応えています。

このような背景から、CX-80の販売はスタートから好調を維持しており、今後の更なる成長が期待されています。

CX-80とCX-60の違いがカギ

価格が高いと感じる消費者心理
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「CX-80」と「CX-60」は、マツダの新世代SUVとして共通のプラットフォームを採用していますが、明確な違いがあります。その違いが、それぞれのモデルを選ぶ際の重要なポイントとなります。

まず、最大の違いはサイズです。「CX-80」は「CX-60」に比べて車体が大型化されており、3列シートを備えた7人乗り仕様が特徴です。これにより、大人数での移動やファミリー層に向けた利便性が高まっています。一方、「CX-60」は2列シートの仕様で、スポーティな走行性能を重視した設計が魅力です。

さらに、足回りのセッティングにも違いがあります。「CX-80」は長距離移動を想定し、リアサスペンションのスプリングが柔らかめに調整されており、乗り心地が改善されています。一方で、「CX-60」は俊敏なハンドリング性能を維持するため、硬めのセッティングとなっています。

加えてCX-60は2025年2月21日に販売開始予定の改良が発表されました。足回りなどのセッティングを中心にハンドリングの向上などを施したモデルなので期待ができそうです。

また、パワートレインにも注目です。両モデルとも同じエンジンやハイブリッドシステムを搭載していますが、「CX-80」では3列シートに対応するため、一部エンジンの選択肢が異なります。この違いが購入時の選択肢に影響を与えるポイントとなっています。

これらの特徴を踏まえ、「CX-80」はファミリーユースや快適性を求めるユーザーに、「CX-60」は走りを楽しみたいドライバーに適しているといえるでしょう。


グレード構成と価格のバランス分析

CX-80のグレード構成と価格は、幅広いニーズに応えるよう計算されており、選びやすいのが特徴です。一方で、各グレードの違いや価格設定の背景を知ることが重要です。

エントリーグレードである「XD」は、394万円からという価格設定で、高いコストパフォーマンスを実現しています。このグレードは基本的な装備が充実しており、初めてSUVを検討する層に適しています。一方で、装備が豪華な「PHEV Premium Sports」などの上級グレードは712万円と高価格帯で、プレミアムSUV市場を狙った設定となっています。

また、「XD L Package」などの中間グレードは、装備と価格のバランスが取れており、最も多くのユーザーに支持されています。このグレードでは先進的な安全装備や快適装備が標準で搭載されており、価格に見合った満足感が得られる点が魅力です。

一方で、選択肢の多さがかえって混乱を招くケースもあります。グレード名が複雑で、初めての購入者にとっては選びにくいとの声もあります。そのため、購入前に各グレードの装備内容をしっかりと比較することが大切です。

このように、CX-80のグレード構成と価格は幅広い層に対応しつつ、選択肢の多さからくるわかりにくさも存在します。自分のニーズに合ったグレードを見極めることで、満足のいく選択ができるでしょう。

CX-80の走行性能と乗り心地の評価

他社SUVとの競争と市場の壁
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マツダが掲げる「人馬一体」のコンセプトを体現したSUVとして、高い走行性能と乗り心地のバランスを実現しています。このバランスが、同価格帯のSUVと比較しても特筆すべき魅力となっています。

まず、走行性能において注目すべきは、FR(フロントエンジン・リアドライブ)ベースのプラットフォームです。これにより、ワインディングロードでの安定感が増し、大型SUVでありながら俊敏なハンドリングを可能にしています。特にリアサスペンションの改良が効いており、高速道路やカーブでのグリップ感は安心感につながります。

一方で、乗り心地も大幅に改善されています。前後サスペンションのバランスを調整し、硬めだった「CX-60」から柔軟性のある乗り味にシフトしています。特にリアスタビライザーを廃止し、スプリングの柔軟性を高めた結果、後部座席の快適性が向上しました。この設定は、ロングドライブでの疲労を軽減する要因にもなっています。

ただし、プラグインハイブリッドモデル(PHEV)では、やや硬めの足回りが採用されており、突き上げ感があるという声もあります。これはパワートレインの特性を反映したセッティングであり、スポーティな走行を重視する方には好評ですが、快適性を重視する方には注意が必要です。

全体として、CX-80は運転の楽しさと快適性の両立を目指したモデルであり、多様なニーズに応える設計がなされています。

CX-80が売れないは誤解か?注目ポイントを解説

CX-80 売れない原因をデータから読み解く
MAZDA

CX-80のデザインと新鮮味の評価

CX-80のデザインは、マツダの特徴である「魂動デザイン」を継承しつつ、ラージSUVとしての風格を備えています。全長5m近いボディは堂々とした存在感を放ち、大型車ならではの高級感を演出しています。

一方で、先代モデルCX-8と比較すると、エクステリアデザインに大きな変化が見られないと感じる人もいます。特にフロントマスクやサイドのキャラクターラインは、全体的に洗練されていますが、CX-8の延長線上にあると感じられる場合があります。そのため、「新鮮味が足りない」という意見が一部で挙がっています。

ただし、ディテールに目を向けると、光の当たり方によって表情が変わる面の造形や、シャープなLEDヘッドライトなど、細部の仕上がりは大幅に向上しています。これにより、見る角度によって異なる魅力を感じられるのが特徴です。

総じて、CX-80のデザインは新鮮味に欠ける部分もありますが、その完成度の高さや高級感は、同クラスの競合車と比較しても際立っています。特に、長く乗ることを考えた場合、飽きのこないデザインとして評価できます。


CX-80のインテリアと収納スペースの実力

内装のバリエーションと顧客ニーズ
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インテリアは、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。水平基調のダッシュボードや高級感ある素材使いは、国内外のプレミアムSUVにも匹敵する仕上がりとなっています。特に中間グレード以上では、上質なレザーやウッドトリムを採用しており、車内全体に落ち着きと上質感を与えています。

収納スペースについては、マツダがミニバンをラインアップしていない中で、ミニバン的なニーズを意識している点がうかがえます。3列目シートを使用しない場合、広大な荷室スペースが確保されており、レジャー用途や買い物など、日常生活での使い勝手は非常に高いです。2列目ベンチシート仕様では、シートをフラットに倒すことで車中泊も可能になる点が魅力です。

全体的に見ると、CX-80のインテリアと収納スペースは日常使いからファミリーユースまで幅広く対応できますが、ミニバン的な収納力を求めるユーザーにはやや物足りない部分もあります。それでも、その質感と実用性は同クラスSUVの中でも評価されるポイントといえるでしょう。

3列シートSUVとしての評価ポイント

CX-80は3列シートSUVとして、多様な用途に対応できる設計が特徴です。特に、2列目と3列目のシートアレンジや居住性が注目されています。

まず、2列目シートはキャプテンシート仕様とベンチシート仕様の選択が可能で、キャプテンシート仕様では高級感と快適性が際立ちます。一方、ベンチシート仕様ではフラットに倒して荷室を拡大することができ、ファミリー層やアウトドア用途に適しています。ただし、2列目の座面がやや短いため、大柄な乗員にとってはサポートが不足する場合がある点は注意が必要です。

3列目シートは170cm以下の乗員を想定して設計されており、短距離での利用には十分なスペースがあります。ただし、長時間の移動や大柄な乗員にとっては窮屈さを感じる可能性があります。リアクォーターウィンドウの小ささによる閉塞感も課題として挙げられる点です。

また、3列シートを倒した際の荷室容量は非常に広く、687リットルを確保しています。この点は、他の競合SUVと比べても優れたポイントであり、大量の荷物を積載する必要があるシチュエーションで強みを発揮します。


CX-80の燃費性能とコストパフォーマンス

日本市場と海外市場の違い
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選べるパワートレインの多様性が燃費性能とコストパフォーマンスの良さにつながっています。特に、ディーゼルエンジン搭載モデルは長距離ドライブを想定した場合に優れた選択肢となります。

まず、3.3Lの6気筒ディーゼルエンジン(モーターなし)のモデルでは、高速道路で20km/L近い燃費性能を記録することが可能です。この点は、3列シートSUVとしては非常に優れた水準であり、日常使いや長距離移動でのコスト削減に貢献します。また、マイルドハイブリッドモデルではさらに燃費性能が向上し、環境性能を重視するユーザーにも好評です。

一方で、プラグインハイブリッドモデル(PHEV)は、WLTCモード燃費が12.9km/Lとやや控えめな数値です。しかし、実際には電動走行を活用することで15km/Lに迫る燃費性能を発揮し、特に市街地での使用ではEVモードが燃料コストを大幅に削減します。

コストパフォーマンスの観点では、エントリーモデルの「XD」は約394万円と手が届きやすい価格設定である一方、上位グレードのPHEVは700万円を超えるため、価格に見合った性能を求める声もあるかもしれません。ただし、全車標準装備が充実しているため、長期間の使用を前提とした場合には総合的なコストパフォーマンスの高さが光ります。

燃費性能と価格のバランスを考えると、CX-80はディーゼルモデルで経済性を重視したいユーザーや、PHEVで環境性能を求めるユーザーの両方に応える選択肢と言えるでしょう。

CX-80の装備と安全性能を詳しく見る

CX-80の今後の展望と戦略
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装備と安全性能においても高い評価を得られる内容が揃っています。特に中上級グレードでは快適性と安全性を兼ね備えた装備が充実しており、多様なユーザーのニーズに応えられる仕様になっています。

まず、装備面では「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」が注目されています。これは、ドライバーの身長や座席位置の好みを最大6人分まで記憶し、自動的に調整できるシステムです。さらに、上位グレードではエントリーアシスト機能も搭載されており、乗降時にシートやステアリングが動いてドライバーをサポートします。

また、全グレードで12.3インチのセンターディスプレイが標準装備されており、直感的な操作性と高い視認性を提供しています。ただし、画面が横長で高さがやや低いため、ナビゲーションの視認性が他モデルに比べて劣るとの声もあります。この点は改善の余地があるといえるでしょう。

安全性能については、最新の先進運転支援システム(ADAS)が搭載されています。自動ブレーキや車線維持支援、アダプティブクルーズコントロールなど、充実した機能が標準装備されている点は大きな魅力です。ただし、ディーゼルのエントリーグレードでは一部の先進安全機能が省かれているため、全グレードで均一な装備が提供されていない点は注意が必要です。

さらに、CX-80では、リアクロストラフィックアラートや360度ビューカメラなどの安全機能が一部グレードで利用可能です。これにより、駐車時や狭い道での運転でも安心感が高まります。

CX-80は先進的な装備と安全性能を提供し、快適性と安心感を両立したモデルといえます。ただし、グレードによる装備差を確認し、自分に必要な機能が備わっているかを購入前に確認することが大切です。

CX-80 売れないと言われる理由とその実態を検証

  • CX-80は販売目標を上回る台数を記録し好調に推移している
  • 価格帯はエントリーグレードから高価格帯まで幅広く設定されている
  • XDグレードは400万円以下でコストパフォーマンスが高い
  • 中間グレードは装備と価格のバランスが支持されている
  • 上級グレードはプレミアムSUV市場をターゲットにしている
  • CX-60と比べ、3列シートや車体サイズでファミリーユースに適している
  • リアサスペンションの改良によりCX-60より乗り心地が向上している
  • ディーゼルハイブリッドは燃費性能が優れ、長距離ドライブに向いている
  • PHEVは電動走行を活用し、都市部で燃料コストを削減できる
  • インテリアはプレミアム感があり質感が高い
  • 荷室容量は3列シートSUVの中でも広く、実用性が高い
  • CX-60は2025年に改良が予定され、競争力が向上する可能性がある
  • 他社SUVと比べて価格が高めだが完成度が高い
  • グレード間の選択肢が多く、選びやすい反面混乱を招くこともある
  • デザインは新鮮味に欠けるという意見もあるが完成度は高い
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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 高級ブランドイメージはマツダでは無理、60で懲りずにただデカくしたなんの革新もなく売れない車作ってしまって転覆しなければ良いが危ういかも

  • 一昨年、ベンツMからCX8の最終モデル:グランドジャーニーを購入した者です。
    広島出身ということもあり、一度はMAZDAに乗ってみようと購入しました。
    コミコミで540万円位だったと思います。
    下取り入れて購入価格は450万円。
    今の車には、走りも含めて総合的には結構満足しています。
    しかし、仮に乗り換えを考えた時に600万円を超えてくると…
    海外含めた他のメーカーに選択肢が広がります。
    やはり一番のネックは、価格だと個人的には思います。

  • 根本的足回りの構造の欠陥と軽四に劣る運転支援、2年前に発売された60から何ら進化して無い内外装。
    60から乗り換える理由が何も無い、これが現実。
    いくらMAZDAファンの私でも買い替えは無いわー(棒読み

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